韓国女子フィギュアスケートのイムウンス選手は、キムヨナキッズ三銃士の1人で、美貌と得意のレイバックスピンを活かしたスケートスタイルでキムヨナの再来、韓国期待の星と呼ばれ最も期待されている選手です。
今回はイムウンス選手がコーチを変更した理由や鈴木明子さんとの関係について紹介していきたいと思います。
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イムウンスのコーチが変更に!今のコーチは誰?
身体が弱く健康の為に2009年からスケートを始めたイムウンス選手は、素質があると言われ2014年からキムヨナ(選手)を育てた池炫靜(チ・ヒョンジュン)コーチの元で本格的に練習を始めます。
2018年からはカリフォルニアに引っ越し、浅田真央選手も指導を受けていたラファエル・アルトゥニアンコーチの指導を受け始め、ネイサン・チェン選手・マライア・ベル選手・本田真凜選手達と共に練習を開始しました。
ラファエル・アルトゥニアンコーチはイムウンス選手の事を浅田真央(選手)以上の将来性を感じたと言います。ですが、下記に紹介する様に世界選手権でマライア・ベル選手と騒動を起こしたイムウンス選手は韓国に戻り、Team Rafを抜けました。
ラファエル・アルトゥニアンコーチは「私なら彼女をセレブに出来たと思う。自分にとって希望の1つだった」とイムウンス選手の事を物凄く期待していました。
次のコーチを見つけるのは難しいと言われていましたが、現在は2014年から指導を受けていた池炫靜(チ・ヒョンジュン)コーチと共に練習を始めています。
池炫靜(チ・ヒョンジュン)コーチは韓国の元フィギュアスケート選手で、1987年・1988年世界選手権韓国代表として世界ジュニア選手権や世界選手権に出場していました。現在はコーチ兼振付師としてキムヨナ(選手)、キム・ミンソク選手、イ・ジュンヒョン選手など、韓国国内選手を中心に指導を行っています。
イムウンスがコーチを変更した理由はマライアベルとの確執なの?
イムウンス選手は、2019年3月フィギュア世界選手権SPの練習中にマライアベル選手と衝突しました。
経緯は、イムウンス選手はマライアベル選手に蹴られてふくらはぎを負傷、イムウンス選手のマネジメント会社は故意に怪我をさせたとISUに申し立て、更に数ヶ月に渡ってマライアベル選手から、妨害や暴言などイジメを受けていたと主張しました。
イムウンス選手とマライアベル選手はラファエル・アルトゥニアンコーチの下で練習していますが、同じく本田真凛選手とも一緒に練習をしています。イムウンス選手と本田真凛選手は「Team Raf」の公式インスタで仲良く写真に写っていますが、イムウンス選手とマライアベル選手が一緒に写っている写真が無い事もイジメを受けているからと噂されました。
ですが、イジメの件についてはイムウンス選手から何も語られていませんし、ラファエル・アルトゥニアンコーチは選手同士のイジメなどは許さないとコメントもしています。
ISUは申し立てを受け調査に乗り出し、結果、故意は無かったとしてマライアベル選手は謝罪、イムウンス選手も受け入れ和解しています。米選手団関係者は「ベルは林との衝突について意図的ではなかったと述べている。練習用の音楽が流れ始め為、その時は謝罪出来なかったが、ベルは謝罪したがっている」と話しています。
ですが、韓国のネットユーザーは「知らないふりしたことが故意の証拠では?」「韓国のファンがSNSで猛抗議したから焦って謝罪しただけ」「意図的でないミスなら余計謝罪するべき。自分の音楽が終わった後でも出来たはずだ」「これまでもいじめを受けていたのに、何故コーチやスタッフは黙っていたの?本当に情けない」など批判の声をあげました。
イムウンス選手は、自身のインスタで「本当に大変で長かった、また残念だったこのシーズンを終えて、まず今シーズン中に私を応援して下さり、支持して下さった全ての方にに感謝を伝える。私は今、私の幸せを見つけようとしていて、私を含めてみんなが幸せになることを望んでいる。私の為に誰も非難しないで欲しい」と綴っています。
同じチームで練習している仲間を大会中にISUに訴えたら残るのは難しいと言われていた上、イムウンス選手のマネジメント会社が更に騒動を大事にしてしまった事で、イムウンス選手は韓国に戻り、Team Rafを抜ける事になってしまいました。
イムウンスと鈴木明子はどの様な関係?
各大会で成績を残し韓国代表に選ばれ、韓国フィギュア界の新エースとして注目を集めているイムウンス選手の振付けを担当しているのが元日本代表の鈴木明子さんと、パトリックチャン選手や羽生結弦選手の振付けを担当したジェフリーバトル氏です。
鈴木明子さんは、2018年ChicagoのRoxyと言う曲で初めてイムウンス選手の振付けを担当しました。イムウンス選手の手足の長さを活かし表現力を引き出した振付けだとフィギュアスケートのファンや評論家などから好評を得ていて、これは同じく表現力を得意とし観客を魅了してきた鈴木明子さんに共通するものがあるとも言われています。
鈴木明子さんは「ジャンプなどの技術よりも、表現力の事でアドバイス出来ればいい。その選手の良さを活かしながら、本人も気づいていない魅力を引き出せたらいい。そこで更にスケーターとして1つ大きくなれるようなアプローチが出来たらいい」と振付けをするにあたって考えるそうです。
何故、イムウンス選手が振付けを鈴木明子さんに依頼したのかと言うと、イムウンス選手は「明子さんは女優さんみたいに、目(目の表情)だけで人を惹きつけることができるので凄い、自分もそんな表現が出来る様になりたい」と話していた事があったからです。
イムウンス選手と振付けを担当した鈴木明子さんについては「鈴木明子さんの振付けでイムウンスの持つ雰囲気と表現があってて凄く良い」「イムウンス見てたら鈴木明子思い出す!と思ったら振付けしてたのか」「イムウンス、手の使い方に鈴木明子らしさが出てる!」とネット上でも評判となっています。
鈴木明子(すずき あきこ・1985年3月28日生)さんは日本の元フィギュアスケート選手で、2010年バンクーバー五輪・2014年ソチ五輪2大会連続の8位入賞を果たし、2012年世界選手権銅メダル、2011年GPファイナル銀メダル、2013年全日本選手権優勝と素晴らしい結果を出されています。
2015-16シーズンに、小学校高学年の頃から、振付師に憧れていた鈴木明子さんは、本郷理華選手のSPインカンテーション シルク・ドゥ・ソレイユ「キダム」で振付師としてデビューしました。
ですが、現在イムウンス選手の振付けを主に担当しているのは、キムヨナ(選手)の振り付けも担当したデイビッド・ウィルソン氏です。
イムウンスの憧れはやはりあの女王!
イムウンス選手はキムヨナ(選手)の活躍を見て憧れ「ヨナオンニ」と呼び尊敬し、理想のスケーターは?の質問に「理想のスケーターはヨナオンニです。ジャンプも1番素晴らしいし、振付、ステップ、スピン、何を取っても完璧なので、ひたすらヨナオンニだけを見習って練習していきたいと思っています」と答えています。
イムウンス選手が所属しているAT SPORTS(株式会社オールザットスポーツ)はキムヨナさんが設立した会社で、キムヨナさんの母親が代表取締役を務めています。
2016年の韓国フィギュアスケート選手権で史上最年少となる11歳のユ・ヨン選手が1位になりましたが、この大会には4位以内に小学生が3人いて、3位がイムウンス選手、4位にキム・イェリム選手でした。
3人共、足が長くてコリアン美人顔ですね。3人は成績を伸ばし、今では韓国フィギュア界の未来を期待され「ヨナキッズ」「三銃士」と呼ばれていますが、「三銃士」の中でもイムウンス選手は、スピード感・高さのあるジャンプ・表現力などスケートのスタイルがキムヨナ(選手)に似ていると言われています。
イムウンス選手は、2019年ISUフィギュアスケート世界選手権でショート、フリー共に自己最高点を更新、ISU国際大会で200点を越しキムヨナ(選手)以来の快挙を達成しました。
イムウンス選手は「普段はミスしないフリップを失敗して残念だったが、結果的に自己最高点を更新し合計200点を越えられた嬉しい。初のシニアシーズンを終えて、多くの経験をし成長できたようで満足している。来シーズンも一生懸命準備して、もっと成長した演技をお見せしたい」とコメントしました。
更に、イムウンス選手はISUグランプリシリーズ ロステレコム杯で銅メダルを獲得していますが、韓国の女子選手がシニアグランプリ大会でメダルを獲得するのは、2009年のキムヨナ(選手)以来9年ぶりの快挙だそうです。
イムウンス選手は憧れのキムヨナ(選手)に間違いなく近づいている選手の1人だと思います。
イムウンスはハーフなの?それとも整形しているの?
イムウンス選手のインスタアカウントが「ggobugi_eunsoo(コプギ)」になっていますが、これはポケモンのキャラクターである「ゼニガメ」の事だそうで、イムウンス選手がそのキャラクターに似ていると言われてからニックネームになったようです。ファンの方達には知られているのでゼニガメのぬいぐるみをプレゼントされる事もあるようです。
イムウンス選手は顔立ちがはっきりしており、彫りが深く見える事からハーフなの?という噂がありましたが、情報はどこにも出ていませんでした。
また整形していると言う噂も浮上した事がありましたが、韓国で整形をする場合、未成年(満19才未満の者)は親の同意書が無ければ出来ないようです。イムウンス選手の美しい顔立ちからハーフや整形疑惑が出ただけのようです。
イムウンスが四大陸選手権に出場!結果は?
2月6日に韓国・ソウルでフィギュアスケート『四大陸選手権2020』女子ショートプログラムが行なわれ、イムウンス選手が出場しました。
SPの結果は、日本の紀平梨花選手が首位、アメリカのブレイディ・テネル選手が2位、韓国のユ・ヨン選手が3位で、イムウンス選手は6位につけました。
2月8日フリーが行なわれ、安定した滑りを見せた紀平梨花選手が優勝しV2を達成、ユ・ヨン選手が2位、ブレイディ・テネル選手が3位となりました。イムウンス選手は総合で200点超えはしたものの8位に終わりました。
イムウンスのプロフィール
名 前 | イム・ウンス(林恩讐・日本語読み・りんおんしゅう) |
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生年月日 | 2003年2月26日 |
出身地 | 韓国・京畿道(きょんぎど) |
身長・体重 | 164cm・非公開 |
趣 味 | お菓子作り・コスメや美容 |
所 属 | AT SPORTS |
イムウンス選手の成績
ノービス時代
2013年アジアフィギュア杯 ノービス優勝、2015年韓国フィギュアスケート選手権選手権3位。
ジュニア時代
2016年ブラエオン・シュベルター杯3位、世界ジュニア選手権4位。2017年韓国フィギュアスケート選手権初優勝、世界ジュニアフィギュアスケート選手権4位、アジアフィギュア杯2位、JGPオーストリア杯2位、世界ジュニア選手権5位。
シニア時代
2018年アジアフィギュア杯優勝、USインターナショナルクラシック3位、GPロステレコム杯3位、2019年韓国選手権2位、四大陸選手権7位、CSオータムクラシック3位、スケートアメリカ5位、アジアフィギュア杯優勝。
イムウンスがコーチ変更した理由が判明!鈴木明子との関係は?まとめ
イムウンス選手がコーチを変更した理由はアメリカのマライアベル選手との大会練習中に起きた怪我が原因でした。また、鈴木明子さんはイムウンス選手の振付け担当であった事も分かりました。
母国開催となった四大陸選手権でイムウンス選手は8位と言う結果に終わってしまいましたが、2022年の北京五輪に向けて気持ちも新たに頑張って欲しいと思っています。